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2007年07月 アーカイブ

2007年07月09日

フォトスクランブル21回 収差について 

リスナーの巽さんから、スノーが苦労して説明していた「色収差」について、大変判りやすい説明を
メールでいただきました。
今回は「他人のふんどし」をお借りしてまして色収差についての補足説明をさせていただきます。
お忙しい所、転載を快く了承された上、加筆修正までしていただいき、ありがとうございました。

以下、巽さんよりいただいた、解説になります。

アポクロマートの定義ですが、単純に「3色以上について色消しを実現した
レンズ」ということのようで、そのレンズの用途に応じた3色以上のピックア
ップした短波長〜長波長で色消しが実現できていればアポクロマートとい
うことのようです。

カメラレンズでは一般に、C線(赤)、D線(黄)、F(青)線の3種の可視光に
ついて色消しを実現させているようで、snowさんのおっしゃっていた、
赤、黄、青という選択肢は正解だと思います。

高級レンズや、天体望遠鏡など測定器に用いる対物レンズにおいては、
特に可視光領域のみならず、赤外線領域〜紫外線領域にわたって良好な
色消し設計をすることがあり、広帯域アポクロマートといって高性能レンズと
されています。この場合、レンズ素材としては蛍石(フローライト)や、ED
ガラスなどの特殊素材を用いることになるので非常に高価になります。

光学測定器メーカーの情報を参照してみたところ、光の波長表記は概ね
以下のようになっておりました。
ここでのR, B, D, E 等の表記が資料には記載されているのではないでしょ
うか?

 赤外:R線(706nm)
 赤色:C線(656nm)(測定器によってはB線)
 黄色:D線(588nm)
 緑色:E線(546nm)
 青色:F線(486nm)
 紫色:G線(436nm)
 紫外:H線(404nm)

一方、DTP機器に使うレンズについては、使用する光源(フィルタ)の関係
で、RGBに対応させた設計のものをアポクロマートとしているようです。

ここより、snowの作例です。


収差の作例として、適当か?とも思うのですが、この写真は普通のレンズに「虫眼鏡」のレンズを
当てて撮影した物です、貝殻のエッジの部分に青い所がありますが、これが「色収差」になります。

2007年07月15日

フォトスクランブル SP003 大野広幸氏インタビュー

番組配信より少し送れてしまい、申し訳ありません。

パーティーで挨拶をする大野さんです。(撮影:ハンスケ)
キヤノンサロン銀座での「ナース物語」オープニングパーティーの様子と、インタビュー時写真です。

「ナース物語」のヒロイン達と大野さん (撮影:ハンスケ)

インタビューカット、話に夢中で撮影するのを忘れてました〜(汗)
と、言うわけで、大野さんが写真学校で講師をしていた時の、「教え子」の方とお話中のカットを撮影させてもらいました。 (撮影:スノー)

オープニングパーティーで急遽「パーティー公式記録係」になったsnowです。
何故こんなに「うれしそうか」って、、?
それは、大野さんの「EOS1D Mk3」を使っているからです〜

来客も多くお忙しい中、私たちフォトスクランブルのつたないインタビューに、快くお答えくださった
大野広幸氏に感謝いたします。
これから各地での展示もあり、さらに番組中でお話があった「佐渡」の取材など多忙な大野さんです、
リスナーの皆さんも応援していただければ幸いです。
snow

2007年07月20日

フォトスクランブル SP004 Jui氏インタビュー

今回は、インタビューも収録も初めてのオフライン収録となりました。
スノーはいつになくテンションが高いです!
Juiさんはスノーが8年前に講師をしていた写真学校の学生でした。
お会いするのは久しぶり、全然変わっていない姿に(むしろ当時より輝いてマス!)講師をしていた頃に引き戻されたのかもしれませんが、授業中のテンションになってしまったみたいです(汗)

新宿ニコンサロンにて、インタビュー中のスノーとJui氏 (撮影:ハンスケ)
スノーが手にしているのはXacti(音声録音モードですが、マイクを向けなければならないので、常に手持ち撮影中の形になります、でも端から見ると何処にカメラを向けているのか、不明?)

壁面を埋める「インデックスプリント」の前でJuiさんのポートレートを撮影させてもらいました。
(撮影:スノー)

こんな風に撮ってます。
ギャラリーの天井が黒塗りで、ストロボのバウンスが使えないので、たまたま持っていた紙をストロボの発光部に近づけて、紙を反射板にして撮影しています。
(この「紙」ですが、実は某C社のカタログ、しかも、スノーのカメラもC社、ニコンさんごめんなさい〜

Juiさんのインタビューも終わり、そのままオフライン収録を続けるために、新宿西口のカラオケBOXへ
変な男三人組の客のせいか、BOXのガラス戸が素透しの部屋へ(他の部屋は目線の高さがちゃんとスリガラスでした、、笑)
(撮影:スノー)

これは、ストロボの使い方のお話を聞いてもらえると判りますが、、
ハンスケさんが、「絞り優先」モードで撮影したところ、シャッタースピードが極端に遅くなってしまい(部屋が暗いため)不思議な「幽霊写真」になってしまいました。

撮影モードを「マニュアル」にして絞り5.6、シャッタースピード1/60secにすると、こんな具合。
ややアンダー目なのは、背景のガラスにストロボ光が反射して、カメラの調光が「明るい」と勘違いした結果だと思われます。こんな場合は「調光補正」でプラス側に補正をかけると良いでしょう。

かなり専門的な話になりますが、定常光(例えば、電球や蛍光灯など)とストロボの光の色温度の「差」を少なくして撮影する方法も紹介しました。
この写真はオートホワイトバランスで天井のタングステン光(電球色)+スロトボの天井バウンス光で撮影しています、ストロボを天井バウンスにすると、光量がかなり落ちるので、どちらかと言うと電球色が強い色調になりました。

ストロボの発光部に照明用「色温度変換フィルター」を付けたところ、このオレンジ色は、ほぼ太陽光のストロボ光を電球色と同じ色温度に変換してくれるのです。(電球色と同じ光になると言う事)

ストロボ光をタングステン光と同じ色温度にした場合はカメラのホワイトバランスを「タングステン」モードにするのが基本ですが、条件(色温度変換フィルターの色や、定常光の色温度、部屋の天井や壁の色)によっては必ずしも「自然」な色調にならない場合もあります。(たぶん、正しい発色なのですが、雰囲気的にはもう少し暖色系の方が記憶色に近いと思います)
カメラのモニターで色調を見極めるのはちょっと難しいですね。

クリップオンストロボ(カメラのホットシューに付けるタイプの小型ストロボ)は大変便利な照明です、特にバウンス撮影は直接被写体に発光部を向けるよりも、自然な陰影になります。
ただ、カメラと被写体との距離により、影や照かりの出来方が様々なので注意が必要です。

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