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空いている隙間を埋めるように葉を広げる木があった。
この高さまで伸びることができない芽は淘汰されてしまうのだろう。
しかし、ここまで伸びてきた芽とは共存しようとしているように見える。
自身だけ大きくなろうと思えば、周りの木は栄養を奪う害敵としかならない。
葉をひろげ他の木の葉を被い、疲弊させようとするのかもしれない。
そうならないのは、自身だけでは森を形成できないのを知っているからではないだろうか。
そして、その森が自身にとって有益な場所となる事も。
その木は分け与えられた空を有効に利用しようと葉を広げていた。
ある属性をもった不特定多数にむけて立てかけられた小さな札。
大きさ、置いている場所から、やはりこのようなものを置きたくはないのだろう。
置いている場所は設置の難しさか、効果を狙ってのことか。
どちらとも考えられるが、固定されていないところから前者の方が可能性が高いように思う。
風に飛ばされてしまったり、いたずらで持っていかれるリスクを冒しても置いているところをみると、この付近のある属性をもった不特定多数のモラルはあまり高くないのかもしれない。