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2009全日本で見た背中 ー明暗ー

レース序盤に逃げを決めたのは若手のなかでも期待されている二人。
EQA-梅丹本舗-グラファイトデザイン 菊池 誠晃選手とシマノレーシング 畑中 勇介選手。
結果この二人のコントラストが面白いことになった。

先に単独逃げたのは菊池、そこへ集団から抜け出し追いついたのが畑中。
集団に吸収される前に菊池はもう1発弾を放った。
前週このコースで行われたレースで優勝を飾った畑中であったが、菊池のアタックについていく事ができずDNFとなる。

しかし…

自転車レースでは先行する選手は風の抵抗を受けて不利になり、その後ろにつく選手は有利となる。
そのため、集団ではチームに関係なく先頭を交代しながらこの負担を分担しながら走る。
ただし、状況が平等であればという条件がつく。

今回は菊池、畑中が逃げ先行したことで、後方待機する集団内ではEQA-梅丹本舗-グラファイトデザイン 、シマノレーシングの選手は追う理由がないという事で優位になり、風の抵抗を受けずに体力を温存しながらレースを進められる状態となる。
この二つのチームは菊池、畑中の逃げから得られるアドバンテージを有効に利用し、結果へ繋げなければいけない。

今回それを形にしたのはシマノレーシングだった。
優勝争いの場へ野寺秀徳選手、鈴木真理選手を送り込むことに成功している。
一方、EQA-梅丹本舗-グラファイトデザインは菊池がみせた敢闘賞級の走りを繋ぐ事ができなかった。


リザルト
菊池 誠晃選手 39位  5:35:16 +TOP12:33
畑中 勇介選手 DNF

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2009年07月03日 10:59に投稿されたエントリーのページです。

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