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Vol.160 NASA-TVに夢中です〜

リスナーのみなさま、そしてSTS131 Discovery、ISS Expedition 23のクルーのみなさん!
こんにちは〜!16日間 STS-131とISSをNASA-TVで見守り続けたスノーです!

さて、いつになく気合いが入った今回の収録です(笑)
この収録だけのテーマ曲"space sick"、いかがでしたか?
残念ながら収録のデータ圧縮で音質の状態が良くないかも知れません、ちゃんと聞きたい方はリクエストいただければ、楽曲のMP3ファイルをメールで送ります〜!

NASA-TV
http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html

JAXA STS131のリポート
http://iss.jaxa.jp/iss/19a/mission/summary/#overview

ISS早わかり
http://www.nasa.gov/externalflash/ISSRG/

こんな実験も!
http://www.jaxa.jp/press/2010/04/20100406_clothes_j.html

スノー流、NASA-TV船外活動(EVA)の見方
はじめに
船外活動は7時間近くに及びますが、実は宇宙服の点検準備から船外活動後に宇宙服を脱ぐと
ころまで入れると、およそその倍ほどの時間がかかるミッションの様です。
服、というよりも着る「宇宙船」と言った方が、実態に近いでしょう。
それだけに、準備や装着、脱着に時間をかけるのも当然なのかも知れません。
SF映画では、あっと言う間に宇宙服を着て、ヘルメットをポンと被ってこれまた、あっと
言う間に船外へ出て行きますが、実際にはとんでもなく時間がかかるものらしいです。
ですから、「まだか、まだか?」と思って見ていると、しまいにしびれを切らしてしまう
かも知れません、ですが「自分が真空、無重力の宇宙空間に出ていく」と思って見ると、一つ
一つの手順のきわめて真剣な様が身に迫って感じるでしょう。

つづく〜


TV鑑賞の準備
ISSではグリニッジ標準時で生活しています、日本は-9時間、しかし管制センターのある
KSC(マイアミ)は-14時間の差がありますので、ミッションの予定表から船外活動の
「日本時間」を求める所からはじめてください〜
一応、ミッションの予定はEDTで何時、GMTで何時、と案内されていると思いますが〜

宇宙服の点検準備
おそらく、船外活動前夜(ISSの)に、宇宙服の点検整備をしている様です、正しい鑑賞者
はまず、ここから見始めましょう!

船外活動日
飛行士たちの朝食?どうしているのか判りませんが、おそらくしっかり食べているでしょう。
私たちも10時間以上食べられないのでしっかり食べておきましょう〜(笑)
ISS内、管制センターとの打ち合わせが終わり次第宇宙服着用の準備にかかります。
飛行士は、「冷却下着」というのを着て登場しますので、なかなか画面に現れません。
船外には「トイレ」はありません、鑑賞者も当然すませておきます。
本物の飛行士は排泄はどうするか? 大人用の紙おむつを付けて行くのです!
より、リアルなTV鑑賞をお求めの方は、真似してみるのもいいかも。(汗)

宇宙服の装着
とにかく細かい手順です、見逃さない様に〜!
宇宙服内の気圧は0.3気圧、純酸素です、深海に潜る時の様に(この場合は逆ですが)減圧症予
防のためか、ヘルメットを被る前に酸素を吸入している様です。
呼吸亢進(過呼吸)で酸素過多にならない様に、浅い呼吸をゆっくりとしましょう。
ただし、通常気圧であまり浅い呼吸をしていると、窒息するかも知れません、私たちは程々
に〜

いよいよ、ヘルメット装着!
宇宙服は自分で着るというよりも、他のMS(ミッションスペシャリスト)が着せてくれる
感じです、ヘルメットの密閉が済むといよいよ、一つの「宇宙船」に!
気圧を下げながら、健康状態をチェックしたり、様々な機能をチェックします。
ここまで1時間以上?
OKとなったらMSとかなり複雑な「ハイタッチ」で挨拶をします。(見所ですよ〜)
実はここまで、宇宙服は「ラック」にかけられているので、飛行士はただその中でじっと
しているよりありません。(手ぐらいは振れる)

すべて正常となったら「収納場所」から出されて、MSと肩を組んで?(サイズ上無理ですが)
記念写真です(みなさんもカメラの用意をお忘れなく)

最後に、エアロックに向かって漂う状態でSAFER(セルフレスキュー用推進装置)をバック
パック(生命維持装置などが入った背中の箱)の下部に取り付けます。
もし、宇宙空間に漂い出てしまったら(常に命綱は付けていますが)窒素ガスのスラスターを
使って戻ってこなくてはなりません。(窒素ガスの量は13分間の噴射が可能だそうです)
(NASAのホームページにあるISS EVAゲームでその緊迫感を味わう事ができますよ〜)

いよいよ!エアロック内へ
ただ、自分で入るわけには行きません、MSが、「よいしょ?」というか、とても慎重に
入れてくれます。二人の飛行士が入るとエアロックは一杯に見えます。
内側の扉を閉めます、(大きな冷凍冷蔵庫のドアみたいです)でもすぐ外側が開く訳ではあり
ません、宇宙服の作動をチェックしながら10分程度かかって減圧し、その後外側が開く様です
ね。
宇宙服のカメラがTVには流れないらしく、エアロック内の映像は見る事が出来ませんでした。

船外へ!
ゆっくりと慎重に、船外へ出ていきます。
0.3気圧のせいか、飛行士からの通信の声がやや苦しそうに聞こえるのは私だけでしょうか?
船外活動の様子は、宇宙服の頭部についたビデオカメラで自分の手元が、ISSの船外カメラで
全体の様子がかなりはっきり見えます。
飛行士の足下に地球の様子が見え、400kmと言う高さに感動しますが、作業をする飛行士は
そんな事に見とれている時間はありません、ひたすら仕事〜!仕事〜!


見所 
90分で地球を一周するISSですから45分毎に、昼夜がやってきます。
昼よりも、夜の方がより不気味な感じで私は好きです、明け方?や夕方?の光の変化も
大変美しい場合がありますし、交信に「あと10分で太陽が出る」とか聞くと、おもわず
「臨場感」に身悶えしてしまいます。(笑)

交信
スノーの英語力では、内容はほとんど判りませんが、問題が発生すると交信数が増えて、
早口になるので緊張感が高まるのが伝わってきます。
無事問題が解決して、"Great idea! "とか "Beautiful" とヒューストンの管制官が、ねぎらいの
言葉を細かくかけて来るのを聞くと、自分がほめられている様で気分が良くなります〜(笑)

管制官が時々強い口調で"Negativ!"とか飛行士が突然"Oh Jesus"とか、言っても慌てない様
に〜、別に私たちが地上400kmの真空中にいるのでは無いですからね。

作業
とにかく、配線、配管?が多いですね〜
宇宙の工事屋さんといった所です、EVAの時間が限られているので、加速度的に手の動きが
早くなって行くのも見物!?

休憩、宇宙服の中でも水が飲めます!、私たちもここらで、一口くらいは水分を補給しましょ
う〜

撮影
普通の一眼レフデジカメ?に白い「宇宙カバー」をつけたので、EVAの合間に撮影をしていま
す。もちろん、ノーファインダーです、飛行士のフレーミングの感覚には驚きます。
NASAの「ギャラリー」やISS、STSのニュースページに随時更新されますので、是非ごらんあ
れ!

帰還
「もうEVAは6時間〜分、あと〜分で帰還しなさい」みたいな交信がくる頃には、鑑賞者もヘ
トヘトになっていると思います。
エアロックに入ってからの加圧〜収納?は比較的短時間です。
MSが二人掛かりで宇宙服を脱がしていきます、飛行士の表情から今までの作業の疲れを感じさ
せません。出かけた時とほとんど同じテンションなので驚きます。

終わりに
アポロでおなじみの、「こちらヒューストン」は同じ台詞なんですが、交信の終わりに
「ピッ」
がありません、多分同時双方向の通信回路になっているのでしょう、EVAの飛行士、
KCS、ISSの会話が重なる時もありますが、なんか『ぴっ』が無いと物足りない〜〜!
NASAさん、飾りでいいから「ぴっ」付け足してください〜!!

あっ、だめですか、、 仕方が無いから、自分で付け足しましょう〜

では、失礼してお手洗いに〜(ぴっ)


NASAのISSのホームページにあるゲームです。
ISSで船外活動に挑戦! 3DCGとスローな動きが妙にリアル!
スノーは何度も宇宙の迷子に(汗)
http://www.nasa.gov/multimedia/3d_resources/station_spacewalk_game.html

コメント (1)

snow:

今日のNASA-TV 
「今日のISSニュース?」
交信を注意深く聞いていると小さく「ぴっ」って鳴ってる!!!
スノー

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2010年05月02日 20:20に投稿されたエントリーのページです。

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